「命の恩人」とまではいかないかもしれないが、
それに近い存在、とてもお世話になった人は
誰しも思い当たるだろう。
そして、そうゆう方々には当然顔を合わせていることだろう。
だが、命の恩人とも呼べるような人で、一度もあったことがない、
これからも会うことがない人っているのだろうか?
私はいた。というか、いる。
実は、いま現在、4月発売の最新拙著の最終工程にいる。
その原稿は編集者と何度も見直し、潰し込んでいよいよ
最終原稿のチェックという時に、出版社がプロの
校正マン(文字をチェックする人)の点検を入れてくれた。
この道一流の編集者と著者の私が何度も見た原稿。
すでに細かな間違いや不足を点検した精度の高い原稿。
つまり、もう赤字が入らないであろう、
もう読者に届けてもいい原稿をその校正マンに確認いただいた。
さて、追加の赤字は入っただろうか?
これが、出るわ出るわの赤字。つまり修正しなければならない言い回し、
根拠などを字面以上に調べに調べて赤字を入れてくれた。
正直、命拾いに近い箇所まで見つけてくれた。
感謝するとともに、その仕事の精度の高さに驚いた。
その方は、老年の男性と想像していたが、
なんと育児中の女性であった。
これから会うこともない、世間では知られていない方かも
しれないが、この国のどこかで人知れずプロの仕事をしてくれて、
私の仕事を助けてくれていたのだ。
私の仕事の「命」を助けてくれた、その方のためにも
もうすぐ完成する書籍をベストセラー、ロングセラーに
していかなければならない。