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「安かろう、悪かろう」をつかまないためには?

先日のスキーバスツアーは、痛ましい出来事でした。

私も貧乏学生だった数十年前には良く使ったものです。

ちょうど事故のあった斑尾高原行きバスも利用した経験があるので

なおさら他人事とは思えませんでした。

(被害者、ご遺族にはご冥福をお祈りします)

名称未設定

さて、ちょっとマーケティング的に整理してみたいと思います。

価格×品質でいうと4つの区分に分かれます。

我々消費者つぃては、常に「B:安かろう良かろう」を

探します。ユニクロなんかがそうですね。

ただ、実際「A:高かろう良かろう」「D:安かろう悪かろう」

多く分布されるでしょう。

つまり、一般的には品質は価格に比例します。

ところが、Bを探すあまり、Dに手を出してしまうことが

あります。

理由としては、外見からはBとDの見分けがつかないからです。

今回のツアーは、激安バスツアーとのことでしたが、

「D:安かろう悪かろう」に属していました。

見た目で分かる生鮮食品、味で分かる飲食店などは

一目瞭然としても、今回のバスツアーは見分けがつきません。

しかし、ずさんな管理、運転手の健康管理未徹底、運転手が大型バス運転経験がない、

基準値を下回る費用で請負っていた、など「安かろう、悪かろう」のしわ寄せが、

不幸を招いたとしかいいようがありません。

でも、バスツアーの原価構造なんて知る人の方が少ないし、

外見から見分けがつきにくいのです。選んじゃいますよ。

 

ではどうやって「D:安かろう悪かろう」をつかまないように

するか?各商材の原価構造を知る、比較するなども手ですが

私は、「A:高かろう良かろう」を極力選ぶようにする

しかないと思います。

つまり、ここぞという時、命を預ける時は、

Aを選ぶ。Aを選ぶ時にお金を惜しまないように

する。LCCは乗らない。知らない土地では、

ガイドを雇うなどです。

当社が行う仕事は、価格を自分たちで決定できます。

ご提供する研修費用も激安会社と比較すると高いかも

しれませんが、そこまでの準備、カスタマイズ、アフターフォロー、

等トータルで考えると、高かろう悪かろうにならないのです。

究極は、Bのエリアにあるようなお仕事を提供したいと思います。

「えっ、ここまで高品質の仕事が、この価格でいいの!?」

と言ってもらえるように。

質問力

 

今週は、日本を代表する経営者の日本電産永守社長の

講演に行ってきました。あんまり講演しない方です。

写真 2016-01-14 16 28 08

さすがに迫力ありましたね。

最後には30分近く使っていただき、質疑応答がありました。

ほとんどの方の質問に意気軒昂に答えていました。

しかし、私が投げかけた質問には、

「う〜ん、それは難しい問題ですね〜。と少し

勢いがない答えになりました。

ここで質問力に関する2つのアドバイスをしたいと思います

1つは、「質問ありますか?」と聞かれたら

必ず質問をすることです。

簡単ですが、実はこれ、ほとんどの人ができてません。

質問することで、アピールになったり、本質を理解できるので

必ずしましょう。

 

2つめは、相手をハッと考えさせる質問を投げかけることです。

質問は自分のためでもありますが、相手のためでもあります。

言い換えれば、相手が答えにくいような質問はいい質問かも

しれません。

 

永守社長には、永守さんが回答するのに得意とするような

質問が投げかけられました。

「なぜ、緑のネクタイをしているのか」

「将来、経営者になるには何をすべきか」

それはそれでいいのですが、そんなのネットで調べれば分かります。

ぜひ、その場でしか聞けないことをしましょう。

私は、2つの質問を用意してました。実際には1つめだけ質問しましたが。

Q1:10兆円企業を目指し、中国・韓国に負けない企業にするには、

社員による情報漏えいなどのディフェンス策が必要だが、どうするつもりか

Q2:ソフトバンク孫社長に請われて、社外取締役をやっているが、

孫社長に教えたこと、逆に孫社長から教わったことを1つづつ

教えて下さい

1番目の質問は、攻めの経営をしている永守さんにとって

弱点となる防御策です。答えに窮しながらも私が株主であったら、

10兆円を目指すのであれば、聞きますよ。

少し曖昧なお答えだったので、しっかりした番頭が

社内統制を効かせてくれれば大丈夫と思います。

まあ、どちらもネットには出てない答えですよね。

こうゆう質問を瞬間的に考えるトレーニングを

日頃行う必要があります。