最新のハーバード・ビジネス・レビュー(2015年6月号)において、
気鋭の経営学者入山章栄准教授(早稲田ビジネススクール)
がこんなことを言ってます。
「この世の大部分は、ゲーム理論で説明できる」
ゲーム理論とは、簡単に言うと相手の行動を予測しながら合理的な意思決定をする
分析手法です。
つまり「自分」の戦略は、「相手」の動き次第で決まるという考え方です。
これ、主語の「自分」を「自社」、「相手」を「競合他社」に当てはめてみることも
可能であり、ゲーム理論は説明適用範囲が広いことから、
この世の大部分は、ゲーム理論で説明できると言ってるのです。
当社では、ディベートを通じて戦略意思決定を磨く研修を
行いますが、その最初にゲーム理論の考え方を教えます。
「経営学としてのゲーム理論」を教えるのではなく、
「ビジネス実務にゲーム理論をどう当てはめるのか」が目的です。
アイスブレイクとして用いるのは、「囚人のジレンマ」。
この演習で、ゲーム理論の下地を有しているか、
常日頃、競争戦略を頭に置いているかどうかが、見極められます。
自分の戦略を作る前に、まず相手の出方によって、
どうゆう状況、いくつのシナリオが描けるかを事前分析できるかが、
鍵となります。